五十路も過ぎて連れ合いと一緒にいることが楽しい、幸せだというご夫婦を未だ見たことがありません。
恋愛中や結婚当時は一緒にいるだけで楽しく幸せな気分であったのに何処に行ってしまったのでしょう。
人は「慣れる」「忘れる」「飽きる」という性を有しています。これは本能です。この本能があるからどんなに苦しく辛い目にあっても、少しの間だけ耐えていれば必ず普通に生活が出来るようになります。生きて行くために不可欠のものですが、これが愛情にも関わってきて、慣れて、飽きて、当初の熱い気持ちを忘れて消滅させてしまいます。
よく「あの人は情が深い」等と言いますが個々に罪はありません。人によって多少の長短はありますが恋愛感情は必ず消滅していきます。これは神様が人間をそのように作っていらっしゃるのですから仕方がありません。
恋愛感情は必ず消滅しますが、そこからが夫婦の課題であり、個々の人間性が問われるところです。
お風呂の湯も自然にまかせれば必ず冷めていきます。快適に入浴するには追い焚きをしなければいけません。それと同じで仲良く快適に生活をして行くには、相手に対して感謝する気持ち、労わる心、思い遣りという追い焚きをしなければいけないのです。それによって生涯楽しく暮らすことは可能なのですが、自己主張ばかりの応酬合戦になってしまうから、一緒にいても楽しくないということになってしまいます。
そうなれば当然のことながらお金の方が大切ということになってしまいます。仕事も究極の目的はお金を稼ぐためで、趣味もお金さえあればどのようにでもなりますので、仕事も趣味も含めて健康の次に大切なのはお金という人も多くなります。
私は独り住まいですから、毎晩お酒を睡眠薬代わりに飲んで何も考えないようにして眠ります。お金があればどんな高級なお酒でも飲めますが、そんな生活で幸せな筈がありません。私はお金は食べるに困らないだけあればよい。それよりも断然「愛」派です。
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