着物と帯を組み合わせる時には・格式の統一 ・材質の統一・色の調和 ・柄の調和の四点を考えなければいけません。
その内で・格式の統一・材質の統一は約束事ですから守らなければいけません。
フォーマルは間違うことはないとおもいますが、問題は外出着と街着です。
外出着というのは御挨拶やお礼に他家を訪れる時に儀礼の意味を込めて着る服です。街着は買い物や散策観劇の時に着るお洒落着です。
外国ではオペラやクラシックの演奏会に行く時は礼装もしくは盛装です。それと同じで日本でも歌舞伎や社中の会では盛装が常識です。
外出着は染めの着物です。染めの着物のときは、帯も様々な色糸や金糸、銀糸、箔糸などを使用して織った帯を組み合わせるのが約束事です。
お洒落着の代表は紬ですが、紬は副蚕糸を使用していますので、帯も副蚕糸を使用して織った帯を組み合わせるというのが約束事になっています。染めのきものをお洒落着として使用することは間違いではありません。逆に紬などは外出着として利用できません。御正月に男性は大島を晴れ着のように着る人がいますが、それはまちがいです。
上図に染と織のきもの両方に染め帯を組み合わせてあります。江戸時代のならわしをそのまま踏襲して、染帯は染め織両方に締めてもいいことになっています。
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