2010年9月29日水曜日
ワンコインノンサート
県立芸術文化ホール KOBELCO大ホール
ヴァイオリン マウロ・イウラート
ピアノ ジョゼッペ・マリオッティ
曲 バッジーニ 妖精の踊り
芸術という言葉があります。
美を伝える手段と言う意味です。
例えば京都や奈良などに散策に行きますと、崩れかけている白壁の土の上に、苔と草が根付いてその白壁に枝垂れかかるように紅葉が色を付けている。
崩れかけている白壁は綺麗ではありませんが、何とも言えない感動を覚えさせてくれます。
そのように私達に高尚な感情の高まりを覚えさせてくれるものを美といいます。
美というものはその人の並はずれて才能だけでなく、そのものを通して死に物狂いでその事を研鑽してきた情熱と努力が感じ取れるから、見る者、触れる者の心に感動を与えてくれるのではないでしょうか。
芸術は私達の気持ちを心地よく揺るがせてくれる最高傑作ではありますが、それを感じ取るには見る側の理解度が問われる難しさはあります。私には陶芸はさっぱり理解できません。
さて芸術の素晴らしさとは何か。人は感動、感激を覚え「よしまた明日から悪いことをしたろ」と言う人はいません。
素晴らしい芸術に触れると「よかった。よしまた明日から自分も頑張るぞ」という善なる心を喚起し、実践につながるから芸術は偉大なのです。
素晴らしいものに触れて感動しても「よかったね」だけで終わってはいけないのです。
「良かったね」と癒しだけに終わらせてしまう人が多いのですが、以前に私が記したようにそんなに癒しが必要なのでしょうかということです。
芸術家は才能だけでなく血の出るような努力と情熱を捧げて出来上がっています。私達は自分の人生においてそのような努力や情熱を傾けたことがあるのか。恐らく大半の人はないでしょう。
そのように血の出るような努力と情熱を傾注して目標を達成すれば、癒しなんか必要でない存在になれることを知ることは大切です。
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