2010年8月21日土曜日

文様と装飾品のルーツ



古代には事ある毎に女は鬘(かつら=草花で髪を飾る)を巻きました。
上図は鬘を巻いた女性図です。
鬘は桂とも書きます。
頭に巻くターバン鉢巻のことです。この鉢巻のルーツは挿頭花(かんざし)です。
生の草花を身につけることによって、自然の草花の生命力を頂き、元気で幸せになるという生命触れ合いの信仰からきています。
 人も自然の一部ですから自然と調和して、自然のサイクルと生命のサイクルが一致していれば健康で幸せになれるという信仰から、自然のものを身に付けて生命力を得ようとしました。
 当初は生の植物を装身具にすることから発して、それがべっ甲、珊瑚、金銀にとってかわるようになり、植物は衣服の文様として用いられるようになりました。
 和服の文様は健康で幸せになれるという信仰からはじまっていますので、全ての文様は吉祥につながっています。従って喪服と喪服の襦袢は無紋の無地の生地を使用することになっていますが、最近は色は白であれば地模様は全く関係がなく使用されています。それはこういう日本人の美意識を分かっておられない人が多いからです。
因みに花は最高の贈り物と言われています。それは上記のような意味が込められているからではないでしょうか。

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