2010年2月11日木曜日

着物の素晴らしさ


私の着せさせて頂いた素敵な人達で私のお友達です

後からお叱りをうけるかもしれませんが、親しくして頂いていますのできっと許して頂けるとおもいます。
三人共少しだけ肥えておられます。これもまた叱られると思いますが、洋服のフォーマルを着たら肥えておられるのが丸わかりで、こんなに素敵には見えないと思います。
 日本人はこのお三人だけでなく、洋服のフォーマルは似合いません。それには明確な理由があるのですが、それでも多くの方が洋服を選択されます。洋服の方が楽だからです。
女性の方は自分を美しく見せるためにお金も時間もかけます。そんなに美に対して執着しながら、ここ一番という時に美しく見えるきものよりも、楽な洋服を選んでしまいます。
 着物を持っておられないなら仕方のないことですが、そんな人の方が現実には少数なのに不思議です。
私はポスター撮りで幾度も西洋の女性の着付けをしたことがあります。
西洋人は背が高くてもバストと腰骨の位置の間は、帯幅を二つ折にした分がおさまるくらいしか無いのです。
 胴が短くて足が長いのです。だから着上がった姿を見れば、帯の上の長さと下半身の長さを比較すると、帯から上が短くて、下の方が長すぎてバランスがものすごく悪いので素敵に見えません。
 その点、日本人は足が短くて胴が長いので、帯の位置を自由に移動させることができますので、バランスのよい位置に帯が結べます。
 日本人が既成のワンピースを着ていますと、ウエストの切り返しのはるか下の位置でヒップがゆれています。
  
 西洋人の顔立ちは目鼻立ちが彫が深く華やかな顔立ちです、それが着物を着ますときものの模様の華やかさと顔の華やかさが競い合ってしまっておかしな感じになります。
 その点日本人の場合は、顔付きの陰鬱な部分は着物の華やかさが補ってくれて素敵になります。
 バストの大きさも西洋人は大きすぎて着物の着装にはマイナスですが、日本人はちょうどいいのです。
  
 そういう根本的な違いがあって、洋服は西洋人のもので、着物は日本人の方がよく似合うということになっているのです。
  
 私は結婚式によくご招待を受けて参列しましたが、ホテルでどんなに立派な洋服を着ていても、きもの姿の人と見比べると洋服姿の人は見劣りしてしまいます。ですから招待をされる主人側としては着物を着て来て華を添えて欲しいと希望されます。
それだけ着物は日本人の体形や顔つきにピッタリとマッチしているのです。
 きものも上手に着付けをすれが楽に着れますし、上の写真の三人のように、少々肥えていても奇麗に見せることできます。
 着物は着付けの腕によって様々に演出出来る衣服です。
 
 手間暇かけないで美しく素敵に見せれるのは20代だけです。それ以降は体形が崩れてくるのは一般的で、体形が崩れてくれば日本人はフォーマルの洋服は似合わない。そういう自覚と認識を持ってお洒落を楽しんで頂きたいです。

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