2010年2月13日土曜日
着装は帯結びで決まるものでない
着付けの場合は大きくバリエーションを設けれるところは帯結びしかありません。
きもの学院や美容界の着付の指導に当たっている人は、自己ピーアールするには花嫁の打掛けが着せれるとか、様々な振袖の帯結びが数多く出来るということぐらいしか自己アピール出来る手段がありませんので、競って次々と新しい帯結びを創作します。
私も必要に迫られて毎年幾通りかの帯結びを創作してきました。技能向上にはそれも大切なことではありますが、上図のピアノを引いているふくら雀を結んだ女性を見てください。素晴らしではないですか。
振袖の帯結びの源はふくら雀ですが、最近はそのふくら雀を結ぶのを嫌う人が増えています。もっと煌びやかに結んで欲しいと希望されます。それは帯結びを煌びやかに結べば美しく見えると錯覚しているからです。
着装を見て素敵がどうかを評価するのは前姿です。前姿を見て「素敵な人だなー」と人は評価し判断します。
もっと具体的に言えば、襟合せがきちっと整っているか。帯の巻き付けが体にきちっと添っているか。おはし折りはきちっと整えられているか。帯の位置がバランスの良い位置で収まっているか。そして全体のシルエットが裾窄まりの美しいシルエットになっているか。そのための補正はきちっとできているか。
そして最も大切なのは着ている人の姿勢、歩き方、立ち振る舞いが良い形であるかということで、素敵な装いであるか否かが決まってしまうのです。
美しく素敵な装いになっているか否かは後ろの帯結びはまっかく関係ありません。帯結びは帯も綺麗に結べているねという程度の評価で終わってしまうのです。
着付けというものはそういうものですから、着付けてもらうときは帯結びをあまり気にしないで、前から見てモデルさんを輝かせて見せてくれるような着付けの出来る人を選択し、そして着ていて楽で着崩れない着付けが出来る人に着付けてもらって下さい。
着付けるのに時間の掛かる人はそれだけ技量が無いという証ですから、それも着付ける人を選択する場合の参考にしてください。
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