2011年6月24日金曜日
家紋
写真は私の家の家紋です。
柏に剣があしらっていますので剣柏と言います。
紋の起源は公家が牛車、また家具調度品、衣服に付けた文様に由来します。
飾りとして付けた文様がいつの間にかその家の所持品であることを表すようになり、その文様がその家の家名を象徴するように発展します。
武家は戦場に用いる旗印です。紅白の色によって源平を区別したように、時代が進むと各大名が軍旗として定まった文様をつけるようになりそれが素襖、大紋にみられるように礼装の衣服に文様が付けられるようになります。
小袖にも紋が付けられるようになるのは江戸時代の中期以降です。
宝暦(1751年~1764年)頃には一般の家でもだいたい紋があったと言われています。
一般庶民が紋をもつように成るのは、礼服が武家が公服として用いていた紋付羽織袴を自分たちの礼装として取り入れたことが大きく起因しています。
江戸時代には富裕な町民は紋付き羽織袴を礼装として着用しましたが、それは富裕層だけで貧しい階層の町人は礼服を所持していない者が大半でした。したがって紋も必要でなかったものが次第に文化が発展していき全般に広がっていきました。
男性は各家に家紋というものがあってその家紋を用いますが、女性の場合はどうすべきかがよく問題視されます。
現在は結婚をすれば女性は夫の姓になりますが、元来女性は実家の姓を名乗るもんでした。
婿入り婚の名残です。関西では紋も女性は実家の紋を付けるのが習わしで、現在も結婚式では実家の紋を付けるのが建前です。女性の紋は母系を継承するということです。
結婚式は本来は男性を招く式であったからです。
但し結納で紋服料として仕度料を頂いた場合は相手方の紋服を用意するという事があります。
関東と関西の風習に少し異なりがあります。
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