2011年6月14日火曜日
死出の旅を覗いてみましょう
日本人は亡くなれば大方の人は仏式で葬られると思います。
そこで今日は満中陰に付いて考えて見ます。
仏教では死ねば六道(ろくどう)の世界に転生(てんしょう)すると言われています。
六道のどの世界に転生するかは前世の行いによって決まります。
私達は死ぬと現世と来世の間にあるという中陰(ちゅういん=冥途ともいいます)を旅をしながら生前の行いに付いて裁きをうけます。
旅の初めは死出の山を歩きます。死出の旅立ちをするなどと言われますがここからきています。
死出の山は大きな山です。写真のように岩がゴツゴツと突き出た山で、すそのを星の明かりだけで歩きつ続けて7日目に第一の法廷で裁判を受けます。
裁くのは秦広王(しんこうおう)です。
ここでは仏教の五戒をきちんと守ったかについて調べを受けます。
五戒とは
(1)殺生をするな
(2)盗みをするな
(3)邪?(じゃいん)に溺れるな
(4)嘘をつくな
(5)酒を飲むな
です。
私などは2以外は全部戒律を犯していますので恐らく裁きは厳しいと覚悟をしています。
冥途の旅は7日ごとに裁判を受けて7回目(49日)で結審します。
6つの鳥居を指し示してこれを死者が選びことによって裁判は閉廷終了しますこれが満中陰です。
中陰の旅が満了するから満中陰なのです。知っておられましたか。
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