2010年3月12日金曜日

子供の非行


テレビで「ガラスの牙」というドラマをやっていました。
保護司である主人公が自分が担当した少年少女達を懸命に立ち直らせようと奮闘するドラマでした。
 このドラマのよかった所は子供たちの非行の発端は親にあるという視点から描いていたことです。


我々の子供の頃は父親や学校の先生は怖い存在であることは常識でした。
親父は怖くてよくぶん殴られました。怒る時は真剣でした。親が子供を怒って殴るなんてことは当たり前の時代ですから手加減なしに殴られました。実は手加減してくれていたのかもしれませんが、私にはそうは思われないくらいに怖かったです。それども適当な時に母がかばってくれました。
 母は私の為に怒られるのも薬だからと黙って見ていて、これ以上親父がエスカレートしてくると私が怪我をしてはいけないので適当な時期に止めてくれました。親父もそれで矛が収められたのではないでしょうか。おやじと母の名コンビネーションですね。そんなことは分かりませんので親父の存在はうっとおしかったものです。

 親父と母が良く喧嘩していました。私は陰で何時も優しく自分をかばってくれる母親の味方です。「あんなおやじと別れたらいいのに」と夫婦の微妙な心理なんか分からずに言っていました。

 昔の親や学校の先生は駄目なことをしたら真剣に怒ってくれました。優しくするのは簡単ですが、厳しく接することは難しいのです。会社でも厳しい上司ほど自分を育ててくれます。
 子供の教育には大人が怒れば怖いのだと思わせるのも貴重な方策の一つです。それが友達感覚で子供を育てて怒れない親が増えています。

 甘やかせるだけ甘やかせて自立出来ないような軟弱に育てて、親の都合で小言だけは言うという親が多いのです。親も人ですから子供よりも自分自身の快楽や幸せを考えてしまいます。

 子供は時には真剣に怒って親の自分に対する関心度を確認したい。時には理屈抜きに抱きしめて欲しい。子供でも自己主張はしたいので、そういう場を与えてくれて話を聞いてくれる。。そういう子供の心理を理解できずに、親が自分の都合や世間体ばかりを考えて子供と接してしまいます。そういう親には違和感を覚えて、外に自分の居場所を求めます。
 特に母親が女としての快楽や幸せを優先させてしまう家の子供は非行に走りやすいのです。
子供が非行に走る原因は全て親にありますので、そういう点を描いたこのドラマはよかったです。

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