2010年3月2日火曜日
愛も病の一つ
蘭は四君子の一つで高潔の象徴として高貴な花とされています
恋愛中は一緒にいるだけでときめいて、楽しくて楽しくて何時も一緒にいたいと思います。
一緒にいるだけで幸せだと感じていたときめきの心も、結婚をすると次第に一緒にいても喜びを感じなくなります。
若い人に恋愛感情は「何時までも続かないよ」といいますと、「信じられへん。私は絶対にそんなことにはなれへん」といいます。
なぜ恋愛感情は続かないのか。それは恋愛感情というものは脳の異常興奮状態によるもので、その興奮状態が次第に正常化されていくからだそうです。脳の異常化によるものであるということは病のひとつですから甘受しなければ仕方がないですね。
脳の興奮状態の持続は個人差があるそうですが平均すると4年ぐらいで正常化するそうです。
その正常化を促進するお薬は「慣れる」「忘れる」「飽きる」という人間の持っている本能です。
人間は何事にも自浄作用が働くもので、それがあるから人間は生きて行けますので、恋愛感情は消滅していく事は仕方のないことです。
人間どんなに辛いことがあっても、4~5年グート我慢をして堪えていれば正常に戻れるのですから、失恋をしたからと言って自殺するなんて馬鹿馬鹿しいですね。
五十路を過ぎて連れ合いと一緒にいることが一番楽しい幸せだという夫婦を私は未だ嘗てみたことがありません。
風呂の湯の如く、心地よく入れていた湯加減も時間とともに冷めて行きます。
冷めきった湯は元の心地よい湯加減に戻らないのかといいますと、そんなことはありません。
恋愛感情が無くなっても相手を労わる優しい心や感謝する気持ちを無くさなければ、何時も心地よい湯加減で入浴が楽しめます。
夫婦を長年やっていると労りや感謝の気持ちが希薄になり、自己主張ばかりが強くなるから楽しく過ごせなくなります。
人間は知恵が働くだけにどうしても自己主張をしたがります。人間は自己主張の塊です。自己中心で相手を労わりませんので、それが災いして夫婦間が冷めてしまうのが現実です。
ときめきが無くなったからといって簡単に乗り換えることは出来ません。一生連れ添っていかなければいけないのですから、優しい心を無くさないようにしなければいけません。
愛が消滅して行く事は手の施しようがありませんが、相手を思いやる優しい心や感謝する心は自身の心でコントロールできるのですから。
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