2009年10月20日火曜日

子供の教育 愛と躾



 親の子供に対する最大の愛情は、少しでも早くに自立した子供に養育して上げることです。
 自立にとって大切なのは、甘えさせて自我を主張することばかりの子供にしないことです。親の言いつけに従う躾が大切です。
 三つ子の魂百までと言いますように、躾は嬰児から幼児期までが一番大切です。
 嬰児は体の不調を泣いて知らせます。空腹を泣いて教えます。身辺の環境の変化を泣いて訴えます。そのように嬰児は泣くのが仕事ですから、泣けばそういう肝心なことだけを確認し対処しておけば、後はあまり構わない方が忍耐力や我慢が育ちます。
 泣けば可愛いからすぐに抱いてあやして構ってしまう。親に抱かれていれば安心して気持ちがいいので、構ってほしいから泣いて構ってくれることをねだります。嬰児でもそういう知恵は備わっているのです。そういうことを繰り返せば我慢や辛抱の出来ない子供に育って行きます。
 幼児期になるとお菓子屋やおもちゃ屋さんの店先で買ってほしいと泣いて駄々をこねている子供を見かけます。泣いて駄々を捏ねればこれまでは自分の欲求が叶えられて来たからです。
 レストランに行きますとジート座っておれなくて直ぐに周辺を走り回る子供がいます。他の客が不快ですから親を批判の目で見つめます。その目線に耐えかねて親は子供に「ジート座っていなさい」と怒ります。しかし、親が怒ってもこの程度と知っている子供は聞き入れません。
 子供は何故悪いのか理屈が分からないのですから、親の威嚇で制する以外にないのですが、親が舐められているから聞かないのです。そんな躾で良い子に育ちますか。
 甘やかされて育った子供は自己主張することばかりを覚えます。客観的にその場の雰囲気を感じ取って判断をするということが出来ない子供になります。
そういう子供に育ててしまう親は、私もそうでしたが優しく接することが愛だと勘違いしてしまっているのです。
 子供は自身でで善悪や正否を判別できるよういなる年頃までは、駄目なことをしたときは子供が恐怖心を抱いて震え上がるほどに、どついて蹴飛ばして怒らなければいけません。
 野生のままでは自己中になってしまうだけですから、親の威嚇と愛の鞭で調教をしていかなければいけないのです。
 色々と構って子供に接するよりも、あまり構わずにジート見守る方が親としてはつらいのです。辛くても子供のために辛くて難しい方を選択するのが本当の愛情ではないでしょうか。

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