2011年1月17日月曜日
理に適った生活
各家庭に訪問して着付けをする出張着付けを初めて30年になります。
普段お会いしてお話をするということも出来ないような社会的地位の高い人たちの御家にも訪問をさせて頂き、立派な家も多数見せて頂きました。
様々に立派な御家に伺いましたが、お伺いして判然としたことは経済的に豊かであるということと、個々の幸せ感はまた別のような気がしています。
お金は無いよりはあった方が良いのは当然ですが、お金に執着してもどうにかなるものでもないし、お金が潤沢になければ幸せになれないのかと考えますとそんなこともありません。
それぞれの立場で仲良く和気あいあいと暮らせる人生が一番幸せではないでしょうか。
ところが人生は皮肉です。生涯仲良くということが続かないのです。人生は難しいと言いますが己の気持ちが崩れていくのですから難しいのではないのです。単純に飽きてくるのですね。
親子関係がうまくいっていない家庭が多数あります。
夫婦関係はそれ以上に最悪だという家庭が多いのも現実です。
そうなると最も頼りになるのはお金です。多くの大人が慣れて飽きて新鮮味も感じない生活を経験しているから、「結婚するときは経済的に力のある人を選びなさい」とお金の大切さを強調しようとうするのです。
そういう経験を踏んでいない若い人たちは一様にお金よりも愛だと主張します。
論理的にはその方が正しいのです。
論理的にはその方が正しいのですが、理に適った生き方ができないのです。
お金に執着してもどうにもならなくて、またそれで惨めな思いをさせられるのに際限なく人間は同じことを繰り返しています。
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