2010年11月2日火曜日
貴方は頑張れるか
どんな人にも夜明けはやってくる
毎日が「面白くないなぁー」、「もっと充実した日々を過ごしたいなぁー」と思っている人は多いでしょう。
そんなに鬱とした日々を送っていても、それではどうすれば楽しく活き活きとした日々を過ごせるようになるのか、それが分からないという人が少なくないと思います。
今の年配層の人たちはお金を持っていますので、旅行に行ったり、友達と観劇や散策に行って美味しいものを食べて、そういうことで楽しんでいる人も少なくありません。お金があらばそういう楽しみというか紛らわせはできますが、若い人たちはそんなゆとりもありませんので、お金で紛らわせるということはできません。
お金で紛らわせることの出来ない人が、「もっとお金が」あればと考えてもお金は絶対に入ってきません。お金は高いところにしか流れないのです。
鬱としている人は男女愛にも恵まれていない人でしょう。たとえ男女愛に恵まれていたとしても、一緒にいて心がときめくという状態は生涯続きません。愛もまた無常で男女愛で生涯を楽しく幸せにということは、稀に例外はあるでしょうが無理です。
恋愛をして燃える時は無茶苦茶に燃えたらいいと思いますが、そういう状態は生涯続かないという現実を確りと把握しておくことです。
人間はそんなに強くありませんので、人に縋って甘えたり、愛する時は夢中に愛さなければいけませんが、それは一時的なものと分かっていれば、それはそれで大切にしながらも、生涯を通して生き甲斐となるものを持たなければという自覚につながります。
普通に生きていればお金は現状以上にどうにもならない。愛も無常で生涯を通しての生き甲斐になりません。
このことはわかりますか。このことが実感として理解できない人は、この先の思考につながらないのです。
それでは生き甲斐につながるものは何かと言いますと教養です。お稽古事もその教養の一つです。
最初は自分のきものが着れたらそれでよいと思ってお稽古に来た人が、お稽古が面白くなってそのまま着付けの先生になって活躍して、お金も自分で男並みに稼いで活き活きと生きているという女性を私は何人か育てました。
閉塞した状態から脱するには人から注目されるような教養を先ず身に付ける。そして勇気をもって一歩踏み出せば、そこから新しい世界が開けて充実した人生につながるといことがあります。技芸を磨くという事はそういう可能性につながりますので、折角自分でやろうと決めて始めたものはどんなものでも頑張り通してほしいのです。
今の人は頑張るのが嫌いという人が多いのですが、頑張らなければ絶対に新しい道は開けません。それでも頑張りたくない人は生涯くすぶりで過ごせばいいのです。それもまた自由ですから。
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