2010年6月5日土曜日

充実した人生


結婚式で途絶えていました。ぼちぼち拙い名人節をうなりますのでよろしく。

 好きな人と結婚が出来た楽しい幸せだ。旅行に行った良かった楽しかった、最高の気分だ。
そういう快感が永遠に続けばそんな幸せなことはありません。しかしそういう喜楽は刹那的に消え去ってしまいます。
お金と時間を要するものは容易には続きませんので暫くは我慢、辛抱、忍従の生活に陥ります。
そのように楽しく幸せな気分になれても直ぐに消え去ってしまうものと、自分の心がけ次第では永続する喜楽があります。

 喜楽には異なる種類のものがあるのですが、一般的には愛とお金で得れる喜楽ばかりを追い求めます。何故ならそれ以外に心をときめかせる喜楽が有ることを知らないからです。以前に生徒から「そんなものがあるのですか」とよく聞かれました。
 あるのですが、今は豊かですからそんな七面倒な事を考えなくても、普段の生活に何の支障もありませんので、どう生きようと勝手じゃないかと主張する人の方が多いのが現実です。
人生は各自のもので、他人がとやかく言える筋合いのものではありませ。
それは十分に承知し上での老婆心です。
 自分の人生「もうこれで十分」と思っている人はいません。凡人は絶対に欲望を断ち切ることはできません。
 草食系と言われる人達にして、もって良くなりたいと希望すれば苦労して競争に勝たなければいけない。それは大変困難な事ですから自分の欲望を抑えているだけではないでしょうか。
人間というものは生きている限り「もっと良くなりたい」と希望し、そしてもがいているのが一般的です。そうであるならば老婆心はお節介ではありますが経験に基づいた説ですから耳を傾けることは大切だと思うのですが如何でしょうか。
 
 極端な例ですが、テレビで神の手を持つ医者というキャッチフレーズで福島先生という人が取り上げられて再三放映されています。
あの先生方は物凄い数の手術をこなし毎日寝る間のないくらいに仕事をされています。
普通の人ならぶっ倒れそうな過密スケジュールの中でも活き活きとして輝いておられます。
なんの娯楽や趣味を持たないけど毎日が物凄く充実しているから、どんなに忙しくても苦痛ではなく逆に楽しいのです。
そこまで行かなくてもそれと同じ気持ちで前向きに頑張っている人は沢山おられます。
そういう生活をするには人の為に役立つ無形の財産を所持し、その財産を散財して活躍することが絶対の条件です。そうして活躍している人は永続性のある喜楽を持っておられる人です。

 人には様々な喜楽がありますがどういう喜楽が最も大きなものかの理解がたいせつです。
人は自己主張をしたいのです。あの人は素晴らしい人だと評価されるようになりたいのです。そうなれば遣り甲斐を覚えて活力が湧き活き活きと生活して行くことが出来ます。リフレッシュをするための息抜きは必要ですが、特別に遊びなんかしなくても、没頭出来るものがあれば毎日が楽しく過ごせます。

 ブロガーが良い例です。別にお金儲けが出来るわけではないのに、皆さん一生懸命に投稿されています。自己主張しているのです。自分の作品が良い評価を得れれば嬉しいから、各自が特徴を発揮して頑張っています。その事実でお分かりのように人は自分の存在を承認されることが一番うれしいのです。もしそれが可能になれば遊びなんかなくても楽しく生活が出来るようになります。
そのためには永続性のある喜楽を持つことが必須です。永続性のある喜楽は秀でた教養を持つ以外に得ることは出来ません。

こういう理屈は経験のある人が聞けば「そうだそれ以外にない」と同調してくれるのですが、経験のない人は理解が難しいのが人生の難しさであり妙味です。

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