2009年12月15日火曜日
生きる
吾もまた 紅葉のごとく 燃えて散れ
自分は人に1000円のお金も借りたことが無い。自分の力で生きていると自負している人も少なくありません。
親に産んでもらって育ててもらって、成人になれば自立するのは当たり前のことで、それだけで自慢できる様なものではありません。
最近は幾つになっても親頼みで自立の出来ない子供が増えていますので、そういう人に比べればましという程度でしょう。
歌舞伎の演目で親の獅子が子供を自立させるのに谷底に付き落とすという物語があります。
親の最大の子供に対する役割は、少しでも早くしっかりと自立する子供に育てるということですが、子離れの出来ない親も最近では増えています。
どんな動物も親から離れて自立することが自然の姿ですから、自立することは当たり前で、自立しているからといって、自分は人の世話になっていないと考えるのは拙いことです。
家に帰ればスイッチを押せば明りが灯って快適な生活ができます。
蛇口を捻れば美味しい水が頂けます。
そんな文化的な生活はどんなに力のある人でも独りの力ではできません。
人は社会という人の群れの中で支えられて自立出来ています。
日本は経済大国ですから後進国に多額の援助をします。現状のように不景気で国内で困っている人が多いのに何故そこまでするのか疑問視する人も少なくありません。
それでも援助をするのは、そういう貧しい国からも物をを買ってもらって支えられているから援助をします。
国も国民も全ては支え合っているのです。完全自立なんかありません。それが真理ですから私たちは生きている限り感謝することを忘れてはいけないのです。感謝の気持ちの希薄な人は真の自立者ではありません。
このままいけば近い将来は経済的には中国、インド、ブラジルなどに追い越されてアメリカや我が国は転落してしまうと言われています。
それを食い止めるのは教育でしょう。根本的な精神教育が大切です。
もっと感謝する気持ちを教育によって育むことが大切です。
強制的に義務的にやらされる勉強や仕事は苦痛しか生まれません。
感謝する気持ちを持って行う勉強や仕事は楽しくやれて、その分成果も上がります。何事も根本となるのは精神です。精神教育が最も大切です。
豊かになって少し贅沢を覚えた今の日本人は感謝する心が希薄になってきています。これでは先は不幸になります。
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