2011年5月30日月曜日
(人生の思い出NO6の附則その一)
私の頭の中には親父が働きに行ったという記憶がありません。
昔は背丈6尺と言えば大男です。親父は6尺近くある背が高くて肩幅も広くガチッとした体格のいい男です。
母はそこに惚れたのかもしれませ。
よく「男らしい」と言います。私も若い時は少しやんちゃしたこともありますので、気風がいいとか度胸があって喧嘩が強いとか、酒が強いとかそんなことを男らしいと思った時期もあります。結婚をして子供が出来てからよく分かるようになりました。
健康でよく働いてよく稼いで、家族の者には優しい男、それが最も男らしい男です。酒なんか強くなくていい。喧嘩なんか強くなくていいのです。家族や自身の身に災難が降り注いで来た時は、身を張って対処する根性さえあればいいのです。
子供は幼くして既に親に恩返しをしていると言います。
親は生まれてきた可愛い子供の姿を見れば「よしまた頑張るぞ」という気力が湧いてきます。
それだけで十分に親に恩返しをしているということです。
私も自分は貧しい家庭に育って学歴もありません。サラリーマンは先の収入はある程度計算できます。、このままサラリーマンを続けていれば、子供を大学にも行かせてやれない。そこで脱サラをして商売を始めました。
私は離婚をしてからよくカラオケに行きましたが、素敵な歌を聞きますと「その歌新しい歌なの」とよく尋ねました。「いいやこの歌はもう20年も前の歌やで」と説明をしてくれます。
そうです私は商売を始めたからスナックやクラブというようなところには一度も行ったことがありません。30歳~55歳くらいまでの歌は全く知らないのです。今は競馬をしますがギャンブルもしたことがないくらいに仕事に打ち込んでいました。
男と生まれて自分の人生を何とか格好のつくようにしたい。可愛い子供たちには苦労させないように育てたいという一心でした。
親になればそう思うのが普通だと思うのですが親父は全く働かなかったのです。自分のことしか考えない薄情な人間なのでしょうね。
そんなことはない。「どんな親でも子供のことは心配しているよ」と人はよく言うのですが、五体満足で妻や子供たちに苦労を掛けているのに、それをどうにかしなければと懸命にもがこうとしない人は愛情がないと言われても仕方がないでしょうね。稼ぎの額は大きく生活に影響することはたしかですが、額よりもなんとかしなければともがく様が重要です。
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