2010年1月25日月曜日

上達の秘訣



先日武庫殿が留袖のタイム着付の動画をYouTubeに掲載してくれました。
留袖を長襦袢から着せて2分47秒で出来上がりました。
寒かったので指がかじかんで思うように動かなかったわりには上出来でしょう。
 嘗て弟子であった寿々さんが協力してくれたからですが、ギネスに載れば今だったら取り上げられるでしょう。
 
 家で着付をするときは3~5分で着なければいけないという事はありませんので、お稽古をされる方は何故早く着なければいけないのか理解が出来ません。そんなに早く着るよりも、もっと時間を掛けて丁寧に着た方が上達をするのではないかと思っておられる人の方が多いのです。

 職人というものは頭で考えて進めているうちは一人前ではありません。
意識をしなくても自然に手が動いて進めていける。それでいて要所はきちっと確認できている。そういう動きが出来れば自と早く出来上がります。
 仕事が早いという事はそれだけ腕があるから出来るわけです。早いと技能力は表裏一体ですから、早く出来るように訓練をすることが上達の一番の早道なのです。

 一芸に秀でた人は万事に優れていると言います。一芸に秀でた人はそういう道理をよく分かっていますので、何に取り組んでも腕を磨く事に専念します。道理に則って頑張るから秀でているといわれるのです。頑張りもしないで上達した人は絶対にいません。

 タイム着付に勝る上達の早道はありませんので、私が学院運営を行っているときは積極的に取り入れていました。そのお陰で多くの人が腕を磨いて今も各地で活躍しています。嬉しい限りですがその半面タイム着付のお稽古が嫌さに多くの人が辞めて行きました。
意を尽くしてタイム着付の大切さを説いたのですが心に届かなかったのです。
 
 きものが無くても。着付が出来なくても生活に何の支障もありませんので、自分の意に沿わないと簡単に辞めて行きます。
 そういう人でも子供を捕まえて「頑張らなければだめよ」、「何でも確り考えて行動しなさい」と偉そうに説教していると思いますが、自分の事になると全くだめという人が少なくありません。
 平和で豊かすぎるとそういう人が増えます。これからは厳しくなりますので確りとした考えの人が増えるのではと期待しています。 

動画の着付 街着・留袖 バックの音は馬鹿が歌っています
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