2011年7月1日金曜日

ちんちん電車




 私には腹違いの姉がいまして羽衣に住んでいました。
羽衣から次の駅の浜寺までは高級住宅街で、自分が住まいする高石とは全く町の佇まいのが異なり珍しかったので羽衣から浜寺までよく歩き回りました。
浜寺からは阪堺電車が阿倍野まで行っています。
大阪で唯一残っているちんちん電車です。
私達の時代には路面電車と言わないで、発車するときにぶらさっがっている紐を運転手さんが引きます。
そうしますとチンチンとなって電車が発車しましたので、専らチンチン電車といっていました。
その路面電車が今でも浜寺から恵美須町迄走っています。
そして浜寺終点駅は今も私達の子供の頃と変わらない姿で活躍しています。
懐かしくて胸が躍ってしまいました。
そして明治の建築家・辰野金吾が明治40年に設計して竣工した浜寺公園駅舎が、今でもモダンな佇まいで活躍しています。
昔の電車は茶色一色でしたが今はコマーシャル一杯で、彩もにぎやかに化粧していますが、浜寺駅は子供のころと同じです。
子供の頃に一瞬でも戻れる風景は懐かしいです。